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2013年11月 6日 (水)

ラブレス

ヒストリーという言葉の語源は、He story、、彼の物語なのだと聞いたことがあります。そういう意味では、この本はher story、彼女の物語なのです。

標茶町、中茶安別の開拓農家を出て、ドサ周りの旅芸人一座に入った姉、入れ替わるように夕張から連れてこられた妹、二人の人生を振り返りながら綴る、北の地を生き抜いた二人の姉妹の物語です。

http://www.amazon.co.jp/dp/B009GDC1MM/

桜木紫乃のホテルローヤル、氷平線が面白かったので、長編を読んでみたいと手に取りました。
釧路に住んでいて周辺のいろいろな所をドライブしました。そのなかでも、中茶安別というのは、いまだに本当になにもない集落の一つです(セイコーマートと、消防の分署、小中学校、駐在所?くらい)。私の行ったことのあるところは、それでも、道道や国道沿いなのですが、この物語の二人が、少女時代に住んでいたところは、さらに、原野のど真ん中と言えるような場所です。
昭和30年代にこんなところから飛び出そうとするなら、こういう型しかしなかったのでしょう。
物語を読むうちに、あのなにもない原野を思い出します。

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